未来を担う高校生のための「きらめき未来塾」-3泊4日の合宿@淡路島-に参加させて頂きました!今年は全国から夏休み中の約80名の高校生が集まりました。政治、ビジネス、スポーツ、芸術、音楽と、社会の様々な分野で活躍する講師の方々のお話を聞き、学生はそれぞれの将来の夢について真剣に考え、話し合いました。
きらめき未来塾のコンセプト
私も講師として、合宿一日目に高校生にお話をさせて頂く機会を頂きました。
自分自身の留学経験を通して学んだ、以下の内容をお話しました。
1. 国際的に活躍したい学生のチャンスは拡大中!
2. アメリカの大学進学を考えたきっかけ。
3. アメリカの大学ってどんなところ?
4. 世界中から学生の集まるグローバル学校って?
5. スポットライトの光を広げること。
話が終わった後は、普段情報が少なく、悩んでいる学生が「海外の大学の行きたいけど、英語に自信がなくて・・・それでも大丈夫ですか?」「授業料って高いんですか?」「留学に興味があるけど、大学卒業の時、就職に不利になるんじゃないかと思って心配です。」「学校ってどうやって選べばいいんですか?」と、多くの質問に来てくれました。海外に留学する学生が減少傾向と聞く中で、興味を持ってくれる子がたくさんいるのは、嬉しいことでした。
そして、私にとって気づきがあったのは、その次の日のパネルディスカッションでした。20代後半の若手社会人の2人と、アメリカの大学院に留学中の学生(スカイプでNYから中継)、そして、私でした。たまたま、海外留学をしている組2人としていない組2人です。そこで、一人の学生が「私は留学に少しは興味があるのですが、やっぱり留学とかってしたほうがいいのでしょうか?」といった内容の質問をした時に、パネリストの一人の男性が「みんな、留学が大事って言うような話をしているけど、僕は、一人一人が自分の興味のある分野を見つけて、そこで頑張ればいいと思うし、留学をしなきゃ、と感じる必要はないと思う。」と言いました。なんとなく、「これからは、日本にこもっていてはいけない、世界にもっと出て行きましょう。」という空気感と流れに、疑問を感じていたのだと思います。私も含め、留学を勧める他の講師の方も、不安を持ちながらも、外の世界に興味を持つ子の背中を押してあげたいという気持ちで、海外や異文化交流の魅力を伝えようとしていたかと思います。でも、それが、プログラムの中で多数派の勢いをもった時に、「あれ、やっぱり今の時代、海外に留学しなきゃいけないのかな。」と、いつのまにか学生のプレッシャーになってしまえば、自分の考えで道を選びにくくなり、本末転倒です。こうやって、違う考え方を持つ先輩方の意見に、同時に触れられることは、とても良い事だなと思いました。色んな角度から情報が十分に与えられた上で、最後は自分自身の考えで、学生が選択をできる環境が大切ですね。
ちなみに、私は、どの分野にいる人にとっても、留学や海外旅行、インターネットを通した国際交流は、とても意味があることだと思っています。自分の育った環境とは違う場所を見たり、異なる習慣や考え方を持つ人々と交流することは、自分の普段の当たり前と違うものに触れることができる、とてもシンプルな方法で、一人一人の視野を広げるきっかけになると思うからです。